【無職になって初めての確定申告】年末にやっておきたい準備リスト

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はじめに

会社を退職した後も、配当金や副業収益などがある場合は、翌年の春に「確定申告」を行う必要があります。

とはいえ、無職になって初めての確定申告は、「何から手をつけたらいいのかわからない」という方も多いのではないでしょうか。

この記事では、私自身の備忘録も兼ねて、年末のうちに整理しておくと申告がぐっと楽になる「確定申告準備リスト」をまとめました。



そもそも「確定申告」は誰が必要?

確定申告は、1年間(1月〜12月)に得た所得に対して税金を確定させる手続きのことです。

無職であっても、次のような収入がある場合は申告が必要になります。

  • 株式の配当や売却益(「特定口座(源泉徴収なし)」の場合)
  • ブログやアフィリエイトなどの副業収入(雑所得)
  • 年金、退職金、原稿料などの収入

「無職=確定申告不要」とは限らないため、事前に自分の収入状況を整理しておくことが大切です。

確定申告をしなくてもよいケース

次のような条件に当てはまる場合は、確定申告をしなくても問題ありません。

  • 配当金: 特定口座(源泉徴収あり)で受け取っている場合
  • 副業/ブログ収益: 年間20万円以下(経費差引後)の場合
  • 公的年金: 年間400万円以下で、他の所得が20万円以下の場合
  • 会社員: 年末調整が済んでおり、副業や医療費控除がない場合
  • ふるさと納税: 5自治体以内でワンストップ特例を利用している場合

ただし、確定申告が不要でも「住民税の申告」は必要なケースがあります。
特に、配当や副業収入がある方は、居住地の市区町村に確認しておきましょう。

年末にやっておきたい確定申告準備リスト

① 収入関係の整理

まずは、1年間に得た収入を一覧にまとめましょう。

収入の種類ごとに「いくら」「どこから」「いつ入金されたか」を記録しておくと、申告書作成がスムーズです。

  • 配当所得: 証券会社の「年間取引報告書」(1月中旬〜2月に発行)
  • 副業収入: ブログやアフィリエイト、クラウドソーシングなどの支払明細
  • 利子所得: 銀行や債券の利息明細(必要に応じて)
  • 雑所得: その他の報酬や原稿料など

収入を整理する際は、Excelやノートに「配当金」「副業収入(例:ブログ)」「その他報酬」の3項目を設け、一覧化しておくと便利です。
あとで合計を確認したり、確定申告書に転記するときにもスムーズに対応できます。

② 経費や支出の整理

副業や個人で収入を得ている場合は、「経費」として差し引ける支出をまとめておきましょう。
領収書やクレジットカードの利用明細を整理しておくのがポイントです。

  • 通信費: インターネット回線やスマホ代の一部
  • 消耗品費: パソコン周辺機器や文房具など
  • 交通費: 取材や打ち合わせなどで移動した場合
  • その他: サーバー代、ドメイン代、取材費など

経費を集計するときは、レシートや領収書を月ごとに封筒に分けておくと、後で確認がとても楽になります。

③ 証券口座や配当関連の資料

配当金や株取引をしている場合は、証券会社から発行される「年間取引報告書」を確認しましょう。
通常は1月中旬~2月ごろに電子交付や郵送で届きます。

複数の証券会社を使っている場合は、全社分をまとめて保管しておくのが大切です。
書類の形式は違っても、申告書では合算して記載します。

④ 控除証明書などの整理

節税につながる「控除証明書」も、年末のうちにまとめておきましょう。

  • 生命保険料控除証明書
  • 地震保険料控除証明書
  • 社会保険料(国民年金など)の控除証明書
  • 寄附金控除(ふるさと納税など)の受領証明書

郵送で届いた封筒をそのままにしておくと紛失しやすいので、1つのクリアファイルにまとめて保管しておくのがおすすめです。

⑤ 住民税の注意点

無職の方の場合、「住民税を最小限にする」には申告方法にも注意が必要です。

配当所得を申告する際、次の2つの課税方式を比較してみましょう。

  • 総合課税: 所得が少ない人ほど有利(配当控除が使える)
  • 申告分離課税: 税率が一定で、高所得者向き

どちらが得かは、前年の所得や住民税額によって異なります。
申告書を作成する際に、双方のパターンを試して税額を比較してみるのがおすすめです。

⑥ 保管・チェックリスト

最後に、整理した書類を一か所にまとめておきましょう。
年度ごとに封筒やファイルにラベルを付けるだけでも、来年の手間が大きく減ります。

  • 収入一覧表
  • 経費・領収書
  • 控除証明書
  • 年間取引報告書
  • ふるさと納税の証明書

年末のうちに準備しておけば、確定申告の時期(2月〜3月)に焦らず対応できます。

確定申告のスケジュール

内容 期間 備考
書類到着(年間取引報告書など) 1月中旬〜2月上旬 証券・保険・自治体などから届く
申告受付期間 2026年2月16日(月)〜3月16日(月)※予定 e-Taxは24時間受付
還付申告(払いすぎの税金還付) 2026年1月から提出可能 早めに申告してもOK



おわりに

確定申告は「始める前が一番ハードルが高い」と言われます。
しかし、年末のうちに少しずつ整理しておけば、驚くほどスムーズに進められます。

無理に一度で完璧を目指す必要はありません。
「収入を一覧にしてみる」「控除証明書をひとまとめにする」——その一歩で、来年ぐっと楽になります。

お金の流れを整理することは、ただの作業ではなく、これからの生活設計を見直すきっかけにもなります。
少しずつ準備を進めて、年明けを落ち着いた気持ちで迎えましょう。

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