はじめに|FP3級を目指したきっかけ
YouTubeの「両学長 リベラルアーツ大学」チャンネルの動画を通じて、簿記3級やFP3級の知識が人生に役立つと知り、2023年12月にオンラインコミュニティ「リベシティ」に入会しました。
ファイナンシャル・プランニング技能検定(以下FP技能検定)は、厚生労働大臣より職業能力開発促進法第47条1項の規定に基づき指定試験機関の指定を受けて日本FP協会が実施する国家検定です。
出典:日本FP協会Webページ
入会当時、「簿記3級またはFP3級を取得すれば“簿記ライオンぬいぐるみ”がもらえる」というキャンペーンが開催中。もともと動画の影響から資格取得を考えていたこともあり、まずは簿記3級に挑戦。2024年4月中旬に無事合格し、念願の「簿記ライオンぬいぐるみ」を無事ゲットしました。
ところが…キャンペーン内容をよく見てみると、「簿記3級で1体、FP3級で1体、合計2体までOK」とのこと。
それなら、もう1体もらえるように頑張ってみよう!そんな気持ちで、次はFP3級にチャレンジすることにしました。
正直なところ、FP3級の勉強を始めた一番の理由は「ぬいぐるみがもう1体欲しかったから」です😅
ですが、結果的には、約3ヶ月の勉強期間で、無事に学科・実技ともに合格することができました。
この記事では、私が使った無料教材や勉強中の工夫、受検当日の体験談まで、FP3級合格までの実体験をまとめてみます。
FP3級の勉強方法|完全無料で使える教材まとめ
FP3級の勉強に使った教材は、すべて無料のものです。
有料教材やスクールを使わなくても、工夫次第で充分に合格できることを実感しました。
インプット|Youtube「ほんださん 東大式FPチャンネル」
まず知識をインプットするために活用したのが、YouTubeの「ほんださん / 東大式FPチャンネル」にある≪FP3級爆速講義≫シリーズです。
- 分野ごとに動画が短くまとまっている
- 要点がとてもわかりやすい
- 自分のペースで視聴できる
と、三拍子そろった教材でした。
動画は全部で42本あり、合計で約9時間分。
最初からすべてを丁寧に見ようとすると少し構えてしまうので、私は「一度ざっくり流し見 → アウトプット → 必要なときに戻って見直す」というスタイルにしました。
この方法が効率が良く、モチベーションも保ちやすかったです。
アウトプット|「FP3級 過去問道場」で問題演習
インプットがひと通り終わったら、問題演習にシフト。「FP3級 過去問道場」という無料サイトを使って、アウトプットに集中しました。
このサイトは以下の点でとても便利です。
- スマホでも操作しやすい
- 過去回・分野別・模擬試験など出題形式が選べる
- 解説がシンプルで復習しやすい
私は「過去12回分」を指定し、分野ごとに繰り返し問題を解くスタイルで進めました。
このサイトだけで問題演習は十分だと感じました。苦手分野を重点的に対策したことで、確実に理解が深まったと思います。
苦手分野は「メモ帳アプリ+語呂合わせ」で対応
FP3級は以下の6分野に分かれています。
- ライフプランニングと資金計画
- リスク管理
- 金融資産運用
- タックスプランニング
- 不動産
- 相続・事業継承
覚えるべきことは正直かなり多いです。「なんとなく聞いたことがあるなぁ」と思う言葉もあれば、「何この制度?」と初耳の用語も多く、繰り返し解いて慣れるしかないと感じました。
私は1.〜3. の分野は比較的スムーズでしたが、4.〜6. は苦戦。正答率を通じて自分の苦手分野が可視化できたのは大きかったです。
特に覚えづらい制度や数字は、メモ帳アプリにまとめて自作の「苦手ノート」を作成。さらに、印象に残りやすいように独自の語呂合わせで覚える工夫もしました。
例としては、ちょっと笑ってしまうような語呂や、趣味(私の場合はゲーム)に関連付けた語呂を考えると、記憶に残りやすいのでおすすめです。
FP3級は「広く浅く」な内容が多く、一度で覚えきれないこともあるため、繰り返し学習することが効果的だと感じました。
FP3級の試験形式と申込方法をわかりやすく解説
FP3級試験は以前は年3回しか実施されなかったのですが、私が勉強を開始した2024年4月からCBT試験(ネット試験)が採用され、好きなタイミングで受検できるようになりました。
FP技能検定とは?
FP技能検定は、厚生労働大臣が認定する国家検定で、日本FP協会などが試験を実施しています。
FP3級では、以下の2つの試験を受けて両方に合格する必要があります。
- 学科試験(多岐選択式60問・90分)
- 実技試験(多岐選択式20問・60分)
「実技試験」は、言葉から、面接や口頭試問ではなく、どちらも筆記試験です。(私は最初勘違いしました…)
学科試験は素直な問題文で、実技試験は少し捻ったり長めの問題文という感じかな?とは思いますが、私の正直な感想で言えば、どちらも同じに感じました。
学科試験と実技試験は、同日でも別日に受検しても問題ありません。
受検申し込みの流れ(CBT方式)
FP3級資格を取得するためには、日本FP協会のWebページから受検申し込みが必要です。
- 日本FP協会のWebサイトで「受検者ID」を作成
- ログイン後「CBT申込」を選択
- 試験内容・職業・日時・会場などを入力
- 支払い方法(クレジットカードなど)入力で申込み完了
申込み手続きはとてもスムーズで、数分で完了します。
試験直前の過ごし方|新しい知識より「慣れ」を重視
試験の1週間前からは、新しいことを覚えるよりも、
- 過去問道場での反復演習
- 「苦手ノート(メモ帳アプリ)」の見直し
- 語呂合わせの再確認
に集中しました。
特に、過去問道場の演習にある問題文を見慣れておくことで本番の緊張が和らぎ、解きやすくなったと感じました。
試験当日の持ち物と注意点
受検当日持参するもの
FP3級試験では、以下の持ち物が必要でした
- 本人確認書類(運転免許証など)
なんか拍子抜けですが、これだけです。
簿記3級試験では、電卓も必要でしたが、FP3級試験では電卓は持ち込み不可で、パソコンOSの電卓アプリを使用することになりますし、筆記用具などは会場から貸し出されます。
実際の試験の流れ
試験会場到着から退場までの一連の流れを、私の体験を元に、文字だけですが記載しておきますので、参考にご覧ください。
- 試験会場には、試験開始時刻の5〜30分前に訪問します。
- 窓口の係員に声掛けし受付を済ませます。
(身元確認/受検に関する注意事項説明受けと署名) - ロッカーの鍵を受け取り、手荷物をロッカーへ格納します。
(腕時計やスマホなどもロッカーに格納します。) - 身分証明書とロッカーの鍵を携えて再度受付係員へ声掛けします。
- 受検IDとパスワードが記載された紙とともに筆記用具(ボールペン1本とA4白紙用紙2枚)を受け取ります。
- 受検するための部屋の入口で、受検する机の番号を教えてもらった後、部屋に入り該当する机を目指します。
- 身分証明書、筆記用具などの置き場所を考えて配置します。
- パソコンに受検IDとパスワードを入力して学科試験開始します。
(予約した時間前でも開始できました。) - 試験終了もしくは1時間後に試験結果がディスプレイに表示されます。
- 引き続き、パソコンに受検IDとパスワードを入力して実技試験を開始します。
(予約した時間前でも開始できました。) - 試験終了もしくは1時間後に試験結果がディスプレイに表示されます。
- 受検机上に忘れ物がないか確認し、部屋を出ます。
- 試験結果の用紙を係員から受け取ります。
- ロッカーから手荷物などを回収し、ロッカーの鍵は挿したままにして退場します。
試験の感想と気づき
試験問題は、過去問道場で見たような形式が多く、「あ、これ見たことある!」という設問も多く感じました。とはいえ、微妙に数字を変えたり、表現をひねった問題もあるので、過去問を暗記しているだけでは対応できないな…とも感じました。
私が特に意識していたのは、以下の3点です。
- わからない問題は執着せず、飛ばしておいてまた戻る
- 選択肢の「言い回し」や「例外」には注意を払う
- 回答選択ミス防止のため、1問ずつ丁寧に記入
また、合格基準としては出題数の6割の正解が必要で、
- 学科試験 60問 60点満点で36点以上
- 実技試験 20問 100点満点で60点以上
なのですが、特に学科試験では、100点満点の採点ではないため、合格となる36点以上の点数となった場合でも「えっ不合格!?」と思うことになります(まさに私がそうで、点数を見たとき不合格と落ち込みました…)ので心構えは必須です(笑)。
おわりに|学びに遅すぎることはない
FP3級を受けたきっかけは、「ぬいぐるみがもう1体ほしかったから」という、ちょっと不純(?)なものでした。でも、その動機があったからこそ、新しい知識を学び、将来のお金のことを考える良いきっかけになりました。
試験当日は多少緊張もしましたが、「やることはやってきた」という気持ちが自信になり、学科・実技ともに一度で合格できました。
FP3級は、しっかり準備すればきちんと結果がでる試験です。簿記3級と比べてクセのある問題も少なく、無料の教材だけでも充分に対応できます。
「学びに遅すぎることはない」。
今回の経験を通じて、それを改めて実感しました。
これからFP3級に挑戦する方にとって、この記事が少しでも参考になれば幸いです。
また、お金の勉強の一環でもある日商簿記3級取得に関する記事はこちら👇️
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