【続・断捨離 俯瞰力】「断捨離」との出会いが教えてくれた、モノと心の整理術

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ミニマルな暮らし

はじめに

2011年(平成23年)、当時勤めていた会社で部署異動の辞令を受けました。

異動先では、以前の部署で行っていた仕事を引き継ぐ形になり、慣れた業務ではあったものの、新しい環境にうまく馴染めるか少し不安を感じていました。

ただ、異動先の部署は、できてから数年しか経っておらず、そこに所属するメンバーそれぞれが個性を発揮して結果を出すために、工夫を重ねながら行動している姿が印象的でした。

そんな姿を見ているうちに、「自分は不要だから異動になったのでは」という悲観的な気持ちは少しずつ薄れ、「新しい環境で、自分も何かを変えていこう」という前向きな気持ちが芽生えはじめました。



通勤時間で出会った一冊の本

当時は通勤時間が長かったこともあり、その時間を活用して読書をするようになりました。

読むジャンルはもっぱらビジネス書。仕事の進め方や考え方を改めて学びたいという思いがあったからです。

そんな中で出会ったのが、やましたひでこさんの著書『新・生き方術 続・断捨離 俯瞰力』(マガジンハウス文庫)でした。

正直、そのときまで「断捨離」という言葉を聞いたことがありませんでした。
しかし、この本を通じて初めてその考え方に触れ、それが今の自分の生活にもつながる大きなきっかけになりました。

心に残った言葉たち

当時、読みながら取っていたメモが今も手元に残っており、そこにはこんな言葉が書かれていました。

  • できたことに焦点を当てる加点法に(日々の生活の考え方を)シフトできたらもっと私たちはラクになれます。
  • 「どうぞ捨てて困ってください」
  • 相手に対して「期待」も「説得」もしないこと。なぜなら「期待」も「説得」も裏を返せば相手を責めていることになるから。
  • モノが増えるともれなく手間も増える。自分に与えたいのは「ごほうび」より「もてなし」。
  • 「感行合一」…感性・感覚と行動が一致する。「知行合一」…得た知識と行動を一致させる。
  • 幸福とは縁ある人々との人間関係を噛み締めて、それを深く味わうところに生じる感謝の念に他ならない。
  • 俯瞰力=必要なものを必要なだけ必要な時に意図的に使いこなせる力。
  • 私たちの不毛な対立や批判も、ただただ焦点の当て方の違いに過ぎないのでは。
  • 「いつか死ぬんだな」「でも今は生きているんだな。じゃあ生きている間はご機嫌で過ごしたいな」

今こうして改めて読み返してみると、当時の自分はまだ著者の意図を深く汲み取れておらず、自分なりの都合の良い解釈をしていただけかもしれない…と感じました (^^;

それでも、「断捨離」という言葉と出会えたことは、確実に私の考え方を変えるきっかけになりました。

「断捨離」が教えてくれたこと

現在の私は、まさに「断捨離」を意識した暮らしをしています。

あまり使わないものは思い切って手放す。
そうすることで、身の回りには「本当に必要なもの」だけが残り、それらに自然と愛着がわくようになりました。

必要なものを探す時間も減り、掃除も楽になり、暮らしの中に空間の余白と心のゆとりが生まれたように感じます。

退職後に見直した「家の中」

会社を退職して家で過ごす時間が増えてからは、さらに整理整頓への意識が高まりました。

時間に余裕ができたことで、今まで見て見ぬふりをしていた場所にも目を向けるようになったのです。

不用品の処分も思い切りました。
小型冷蔵庫、マットレス、サイドボード、鉢植えなどの大型のモノは「くらしのマーケット」を通じて回収してもらい、その他の細かいモノはコツコツと分別して処理しました。

手間はかかりましたが、その分、部屋の空間がどんどん広がり、気持ちまで軽くなっていきました。

今では毎日すっきりした気分で過ごせています。

少ないモノで暮らす心地よさ

今の家には、私が「必要」と感じるものに囲まれています。
一部悩んでいるモノも残っていますが、1ヶ月〜1年という期間を設けて触れていないモノは順次手放していこうとしています。

モノが少ないことで、空間にも心にも余裕が生まれ、掃除も整理も自然と苦にならなくなりました。

かつてはモノに囲まれていることが安心だと思っていました。
しかし、今はモノを絞って所有することによって得られる「空間」と「心の余裕」のほうが、何倍も心地よいと感じています。



おわりに

「断捨離」という言葉に出会ってから十数年。
モノを通して、自分自身の生き方を見つめ直すきっかけをもらいました。

これからも、「必要なものを、必要なだけ、必要なときに使いこなす」。
そんな “俯瞰力” を持ちながら、穏やかに暮らしていきたいと思います。

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