災害に備えて準備を進めましょう
令和6年能登半島地震が元旦早々に発生したこともあり、防災用具の必要性を再認識されて調べられていることと思います。
防災意識が高まり、防災グッズを揃えなければと思われている人が多くなってきている中で、どれ程の量を揃えなければならないかと考えられる人も少なくありません。
今回は、防災グッズの中における「簡易トイレ」について、情報をまとめてみましたので、お読みになっていただけると幸いです。
この記事はこんな人におすすめ
簡易トイレそのものは、災害対策だけではなく、各種さまざまなシーンでも利用可能ですが、今回は災害に備えるべく用意することを主体に記載しています。
このため、以下の方に向けての情報となります。
・どうして簡易トイレを用意するべきかを知りたい
・簡易トイレを選ぶにあたり何を考慮すればよいか知りたい
簡易トイレの必要数
成人が1日24時間の間にトイレに行く回数は以下のように言われています。ご自身の場合と比べてみてください。
- 一般男性:6〜7回
- 一般女性:4〜6回
子供の場合は年齢によって変化があります。
- 1〜2歳の場合:8〜12回
- 3〜4歳の場合:5〜9回
- 4歳以降の場合:4〜8回
次に、農林水産省のサイトを見てみると、以下のように記載されています。
食料品の備蓄は、災害発生当日に調理不要で食べられる1日分の備え、国などからの食料が届くまでの3日分の備え、食料の供給が滞る場合の1週間分程度の備えと、3段階で行いましょう。
出典:農林水産省
農林水産省の記載内容としては食料についてですが、人間インプットがあれば必ずアウトプットも必要となるため、トイレに置いても食料と同等の日数分を用意しておくと安心です。
食料としては最低限3日分、余裕を見て7日分となっていますが、食料と違い我慢のできないトイレの場合、最低限だと不足することが考えられますし、不足した場合は臭いや衛生面での生活環境への影響も大きいため、余裕を見た量の用意を考えておくことがよいでしょう。
上記から、成人のみの世帯での必要数は以下の計算で求めることができます。
具体的な数値で見てみると、以下のとおりです。
- 単身世帯の場合
7回 ✕ 1人 ✕ 7日 = 49回分 - 家族が4人家族の場合
7回 ✕ 4人 ✕ 7日 = 196回分
子供がいる世帯の場合は、上記の回数分に加え、
の回数分を加算することによりトイレが不足することをなくすことができるでしょう。
子供の年齢別の加算数としては、以下の数値となります。
・3〜4歳の場合:14回
・4歳以降の場合:7回
具体的な数値で見てみますと、以下のとおりです。
- 家族が4人世帯で、内2名が子供(1歳と3歳)の場合
7回 ✕ 4人 ✕ 7日 + 1人 ✕ 35回 + 1人 ✕ 14回 = 245回分
災害時の困ること
突然の災害(豪雨・台風・地震)に困った問題としては、次のものがよく挙げられています。
- 断水によるトイレ問題
- 食料や飲料水不足
- 交通機関の乱れ
- 家族の安否確認
- 通信や電話の不通
- 停電による被害
- 健康や医療の異常 など
その中でも、実際に災害に見舞われた方たちからのアンケート結果をとられた資料を見てみると、次のものが避難後に困るものとして挙げられています。
公益社団法人Civic Forceと特定非営利活動法人アジアパシフィックアライアンス・ジャパンが行った「避難生活に関するアンケート」では、以下のような調査結果が出ています。
Q:避難所の設備で整えて欲しいと思う設備
1位:トイレ(66.7%)
2位:プライバシーの確保(64.7%)
3位:寒さや暑さ対策(51.0%)Q:避難所以外の場所で避難生活をする上で困ったこと
1位:情報の入手(47%)
3位:トイレ(33%)
※2位の結果が画面表示されず読み飛ばさせてもらっています。出典:「避難生活に関するアンケート」公益社団法人Civic Force/特定非営利活動法人アジアパシフィックアライアンス・ジャパン
また、仙台市が行ったアンケートでは、以下のような調査結果が出ています。
Q:3月11日以降、自宅で生活する中で特に不自由を感じたこと
1位:断水でトイレ・風呂などの生活用水の確保が困難(49.9%)
2位:ガスの供給停止により風呂が使用できない(37.9%)
3位:食料・飲料水の確保が困難(37.8%)
次に、アンケートではないのですが、LIXILオーナーズクラブのサイトに、“ソーシャルグッド”を世に広めるプロデューサーとして活動する石川淳哉さんへのインタビュー記事からの抜粋ですが、以下のような記載がされています。
石川さんはさまざまな社会課題に取り組みながら、災害の復興や防災にも尽力してきました。近年は「災害関連死」の防止活動にも力を入れています。
災害関連死とは、建物の倒壊や津波に巻き込まれるといった直接的な被害で亡くなるのではなく、避難生活中など間接的な影響によって亡くなることをいいます。要因としては、慣れない避難所生活によるストレスや、病気の発症、持病の悪化などがあげられます。
(中略)
災害関連死を防ぐため、近年は避難生活における「TKB(T=トイレ、K=キッチン、B=ベッド)」の改善が求められています。中でも石川さんは「トイレ」の問題を最重要視しています。
「避難所生活について500人にアンケート調査を行ったところ、困ったことの第1位が『トイレ』でした。人は1日2日であれば食事は多少我慢できますが、トイレだけは我慢できません。出典:LIXILオーナーズクラブ「【9月1日は防災の日】災害への備え、見直しませんか[第1回]災害時、一番困るのは「トイレ」です!」
上記の結果からも被災時のトイレ事情について考慮および対処をしておくことが重要と考えることができます。
簡易トイレの準備にあたって
簡易トイレの使い方
簡易トイレの利用方法としては、思ったより簡単で、以下の手順でします。
- 便器に「汚物を入れる袋」を被せる
- 用を足した後に凝固剤を振りかける
- 「汚物を入れる袋」を便器から外してしっかりと結ぶ
- 「防臭袋」に入れて、(住んでいる自治体条例に従い)可燃ごみとして処理をする
この4ステップになり、そこまで構える必要はないかと思います。
また、洋式トイレだけでなく、和式トイレでも使用可能です。
簡易トイレ購入に当たっての考慮点
一言で「簡易トイレ」といっても、色々な機能性を持っています。 簡易トイレで意識をしなければいけない点は以下の点になります。
- 吸水性
- 抗菌性
- 消臭性(防臭性)
- 保管期間
- 容量 など
どれも実際に用を足す場合に重要な項目となりますので、これらの点が考慮されている商品を選ぶようにしましょう。
特に、数でどうにかできる「吸水性」や「容量」などは付け焼き刃でも対処が可能ですが、「消臭性(防臭性)」については想定している以上に生活への影響がでます。
簡易トイレに付属していることが多い「防臭袋」とは別に数個用意されることをおすすめします。
おすすめ製品と利用者の声
簡易トイレを用意するにあたっては、上記までで計算した必要数分をネットショッピングでサクッと注文購入をすることが無駄なく手軽に準備できます。
ある程度まとまった数の製品(30個入、50個入など)となっているため、近しい数の製品を選ぶ必要があります。
おすすめの簡易トイレとしては、以下の2製品です。
・Qbit 簡単トイレシリーズ
非常用簡易トイレセット
この製品の特徴としては、
- 15年間長期保管可能
- 1回あたりの単価が安い
- 強力な吸水性(550mlも吸水)
が挙げられます。
使用していないので商品のレビューは出来ませんが、購入した次の日に届いたのでよかったです。
今回地震があり、最低限の蓄えは必要だなと、特にトイレは我慢できるものではないので、家族分購入しました。
使わないのが一番ですが、もしものためにあるだけでも安心かなと思います。。
高齢の両親にも頼まれたので買いました。災害の時に仕事をしていて離れていると心配ですが、こういうものを渡せると心配が少しだけ軽くなります。。
最近テレビで災害のことをよくやるので非常用に買いました。これを使う機会が無いことを祈りますが、いざという時に安心です。
防災グッズのひとつに取り入れようと、こちらを購入しました。中は小分けになっていますので、1箱分を1階のトイレ、2階のトイレ、また予想外の渋滞に備え、車にも収納しました。簡易トイレがあるという安心感があります! 買う時は悩みましたが、量が多く、期限も長いので買ってよかったと思います。もう1箱は実家に置いてもいいかなと考えています。
こちらの製品は、予約販売となっていますので、ご注意ください。
10袋ずつ小分けになっており、様々な場所に簡単に分散して備蓄できることが便利かと思います。
Qbit 簡単トイレシリーズ
特徴としては、
- 15年間長期保管可能
- 大便対応
- 使い捨て手袋/便器カバー/防臭袋が付属
が挙げられます。
凝固剤の使い方(入れる順番)として商品説明欄にあるように排便後に上からまんべんなく振りかけるのが正解かと思いますが、同梱されているお試しセットの使い方では最初に凝固剤を入れると表記されていて少し紛らわしいです。
水道関係がまだ完成されていないキャンプ場にて使用目的。当商品と同じようなものは備え付けられているのですが、ある程度コストが掛かるのと、出来るだけ自分で持って帰って処理したいと思い購入しました。
初めての使用(大)ではお試しセットの説明を参考に排便袋に凝固剤を2個入れた後用を足したので固まり具合が十分でなかったかもしれません(袋もみもみは少しストレスがある)
使用後の排便袋は勿論キャンプ場で処分してもらえるのですが、自分で処理する時の状態に興味があったので他のビニール袋でくるんだあと車で持ち帰り半日部屋に置いときましたが臭いは気にならなかったです、翌日可燃ごみで出しました。
備蓄用で長期保存が出来るものを探していたので助かりました。まだ使用はしていませんが防災士の方もお勧めしていたので商品に問題無いと思っています。
キャンピングカーの携帯トイレ用に購入。
お試しセットで試してみました。使用後、袋が大きいかなと思ったのですが、縛ると収納するのに良いサイズになりました。
中身は固まるのではなく、ゲル状というかソフト感があり、もう少し固まると安心できます。臭いはありませんでした。
3日後、やはり臭いがするので、防臭袋に入れる必要があります。
防臭袋が2枚しか入ってないのが残念です。保管時、ゴミ出し時困る気がします。
万が一に備えて購入しました。コンパクトなので、置く場所には困りません。
まだ使用していないですが、長時間の車移動等の時に使用してみようと思います。
手袋も付いているので、子供の嘔吐等にも使えそうです。
災害での使用が無い事を祈っています。
こちらの製品も予約販売となっていますので、ご注意ください。
災害に備えるという点では、50回分のパッケージの外寸が、18.0cm✕29.5cm✕8.5cmとA4サイズの用紙より小さいため百均のA4ファイルケースに入るため、普段は目隠しした状態で保存もでき便利です。
まとめ
本来であれば、普段の生活を送る中で防災グッズを準備しておくことが望ましいのでしょうが、なかなか揃えている方は少ないと思います。
これを書いている私もその一人であるため、今回の令和6年能登半島地震の発生を機に、重い腰を上げて少しずつですが、食料や保存水、簡易トイレの備蓄をし始めました。
これを機に一括で防災グッズを揃えようという人には、
こちらのような、楽天1位獲得商品である防災しが厳選した防災グッズ44点セットの商品もご覧になってみてはいかがでしょうか。
本当は使わないことが一番なのですが、発生してからでは遅いため、今からでも準備を開始されてはいかがでしょうか。
また、すでに防災グッズを揃えられているという人は、食料や保存水などの保存期間を改めて確認してみることもおすすめします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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